球場によって大きく異なるホームランの出やすさ

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プロ野球では様々な球場が利用されますが、これらの球場の特徴はそのチームの戦術を変えてしまうほどの影響力を持つこともあります。その違いが最も顕著なのがホームランの出やすさです。

ある球場でホームランが出やすいかどうかは、パークファクターという数字を参照するとわかりやすく理解することができます。パークファクターとは、特定の球場が打者や投手にどのような影響を及ぼすかを示す指標のことです。球場ごとに異なる環境を考慮し、バッターに有利な球場やピッチャーに有利な球場を評価するために使用されます。

2023年10月10日現在、NPBの各球場の本塁打パークファクターは以下の通りです。

ZOZOマリンスタジアム - 1.40
ヤフオクドーム - 1.38
東京ドーム - 1.35
明治神宮野球場 -1.26
阪神甲子園球場 - 0.88
バンテリンドームナゴヤ - 0.77
京セラドーム大阪 - 0.75
札幌ドーム - 0.73
福岡PayPayドーム - 0.72
横浜スタジアム - 0.68
広島市民球場 - 0.66

本塁打パークファクターが1を超えていればホームランが出やすい球場、1を下回っていれば出にくい球場と評価されます。

ホームランが出やすい球場と出にくい球場の差は主に以下の3つの要因が関係しています。

・フェンスまでの距離の違い
日本の球場は基本的にフェンスまでの距離はバックスクリーンまで120メートル、両翼が100メートルとなっています。しかし、厳密に距離が規定されているわけではなく、球場ごとに異なっているのが現状で、これらの距離が短い球場ではホームランが出やすくなります。

・フェンスの高さ
また、フェンスの高さも球場ごとに異なります。当然、フェンスが低い方がホームランが出やすいと言えます。

・風
ドーム以外の屋外で行われる試合では風の影響がダイレクトに降り注ぎます。その時の風向きや風速でバッターに有利に働くか、不利に働くかが左右される球場も少なくなく、ホームランの出やすさに影響を与えています。